仮面ライダーを考察するブログ

ここは、仮面ライダーの考察を勝手にためていく場所。

ディケイドは鳴滝の空想だった!?

アマゾンプライムで平成1期が見られなくなりましたね。

 

私はディケイドを見終えて、映画を見ようとしていたところだったので、歯切れが悪い感じがしています。

 

そう、ディケイドの最終回はすごく歯切れが悪い。

 

ディケイドとは何だったのか、今日は考察していきます。

(以下は私の憶測です。)

 

 

 

 

破壊の本当の意味

平成ライダーは毎年ガラッとシリーズを変えるものです。

 

だからこそ、それぞれの作品の間には繋がりはないのです。

 

この概念を破壊したのがディケイドです。

 

今まで独立していた世界のライダーたちが同じ画面に出ているということが起こります。

 

正直、パニックです。

 

しかしその結果として、現在の平成ジェネレーションズ(映画)など、異なる作品のライダーが共闘することが当たり前になったとも言えます。

 

 「全てを破壊し、すべてを繋げ。」というナレーションがありますね。

 

これは「今までの世界観を破壊し、全ライダーの世界を繋げ」という意味だと解釈ができます。

 

とは言え、ディケイドに出てくるライダーたちはもともとのライダーたちとは異なります。

 

 

ディケイドに物語はない!?

クウガに変身するのは五大雄介ではなく小野寺ユウスケ。

 

キバに変身するのは紅渡ではなくワタル。

 

と思いきや、最終回では紅渡もキバに変身する。

 

キバは何人いるの?

 

落ち着いて公式の仮面ライダー図鑑を見てみました。

 

キバ(DCD)、キバ(DCD/紅渡)が別々のライダーとしていました。

 

つまりディケイドの物語にはキバが二人存在するということです。

 

また、紅渡(DCD)も本物の紅渡とは別人としてカウントされています。

 

よってディケイドに出てきた不気味な渡はディケイドの中だけの存在ということ。

 

剣崎一真もです。

 

あの剣崎はジョーカーなのか!とか考える必要もなく、ブレイド本編の剣崎一真とは別人の剣崎一真(DCD)としてディケイドの物語には存在します。

 

 

ということは、「ディケイドの物語」というものが他のライダーと同様にある、ということではないでしょうか。

 

そして、ディケイドの物語の中にクウガの世界やキバの世界がある。

 

それはビルドの物語の中に東都、西都、北都があるのと同じぐらいの意味で。

 

 

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そうするとディケイドの物語に登場するライダーや紅渡(DCD)、剣崎一真(DCD)もディケイドの物語の登場人物と考えることができます。 

 

一方で、ディケイドの物語の中ではライダー同士の共演が果たされたが、それは本当の意味での共演ではなかったとも言えます。

 

あのライダーたちはディケイドの物語の登場人物なのですから。

 

 

なんでだいたいわかるの?

ここまで見てきただけでも、ディケイドは意味わからないことだらけです。

 

なのになぜ士は「だいたい分かった」と言えるのでしょうか。

 

これは最終回から考察することができます。

 

最終回は第1話の冒頭に繋がっています。

 

ということは、、、

 

無限ループ的な構造になっているのでしょう。

 

ゆえに、士は初めて変身した時から戦い方を知っています。

 

これ、ジオウに似てますよね。

 

「使い方はご存じのはず。」

 

ただジオウは20年分の平成ライダーを何度も繰り返すのに対して、ディケイドは半年を繰り返しているというところが違います。

 

ではジオウが繰り返した20年の中にディケイドは入っているのか

 

もちろん入っていると私は思います。

 

ディケイドも平成ライダーの一人ですからね。

 

ただ、ジオウに登場し変身もしていますから、タイムジャッカーに歴史を書きかえられていないのが他のライダーと違うところなのではないでしょうか。

 

ディケイドが終わった後も(本物ではなくディケイドの物語の中での)W以降のライダーの世界を旅し、さらに強くなったということでしょう。

 

その旅の中でジオウの世界というものが存在したから、ディケイドジオウになることもできたのでしょう。

 

 

またディケイドの第1話に戻りますが、

 

ワームや魔化魍など今までのライダーシリーズの敵が街を襲い始めますよね。

 

これは、大ショッカーが進出した結果ではないでしょうか。

 

最終回で士はアポロガイストを倒しますが、大ショッカーという組織はまだ残っています。

 

しかしライダー対戦ではディケイドを除くライダーは全滅。

 

その結果、大ショッカーが街を支配したのです。

 

 

鳴滝の目的

鳴滝は何が言いたいのか分からないし、ずっとディケイドの邪魔をしていたのに最終的に助けを求めてきます。

 

空間を自由に行き来できます。

 

彼は何者なのか。

 

私は鳴滝は視聴者の心理を具現化したものではないかと考えます。

 

我々視聴者の中には、シリーズの枠を超えたライダー同士の対決や共闘が見たいという気持ちがあります。

 

一方で、設定に忠実になると世界観が急に崩された気がして、不安になります。

 

だから鳴滝は視聴者が見たいものを見せる、そのためにディケイドを導いていた。

 

その一方で自分が仕掛けたのにもかかわらず、世界観がどんどん崩されていくことに憤りを感じていた。

 

彼自身が視聴者であり、彼もまた葛藤していたのではないでしょうか。

 

そう考えると、ディケイドの物語自体が鳴滝の空想なのではないかとも考えられてしまいます。

 

紅渡(DCD)や剣崎一真(DCD)も空間を移動する能力を持っていたことから、あれは鳴滝がディケイドを導くために操っていた妄想であったのかもしれません。

 

キバーラも同じようなものでしょう。

 

ただ、鳴滝の想定外の出来事が起こります。

 

それがライダーの世界を繋げると、その世界に存在する敵もまた繋がるということです。

 

鳴滝がディケイドを導き、世界を繋いだところ、大ショッカーができてしまった。

 

だから彼はディケイドに助けを求めるのです。

 

「頼む。この世界を救ってくれ。」(どの口が言ってるんだ。)

 

 

 

海東はなぜ士の過去を知っているのか

海東は士とどんな関係だったのか。

 

それを考えるに当たって、まず士の過去を考えなければなりません。

 

が、

 

士の世界というのは存在しません。

 

ということは士は鳴滝が作り出した人物?

 

それとも電王で言う特異点のようなものでしょうか。

 

どちらにせよ、士は突然現れた存在であり、過去はありません。

 

だから海東が士の過去を知っているというのはおかしいのです。

 

ということは海東もまた鳴滝が作り出した存在。

 

鳴滝がライダーバトルを面白くするために送り込んだ刺客。

 

だから海東はその場に合ったライダーを呼び出すことができます。

 

士の邪魔をすることで、ライダーバトルを盛り上げるためのキャラに過ぎなかったのでしょう。

 

ただ、そんな海東が熱くなるシーンがあります。

 

最終回、士が一人でアポロガイストと決闘に行こうとするシーンです。

 

バーーン! 「行くなと言っているだろ!」

 

これは大ショッカーが鳴滝の想定外の敵であるために、海東が自分の意志で行動したものと考えられます。

 

 

 

つまり、ディケイドの物語はすべて鳴滝の計算通りに進み、それぞれのキャラは役割をまっとうするだけだった。

 

しかし、最後には大ショッカーという想定外の敵に対して、彼らは旅の中で得た仲間と共に、鳴滝のシナリオではなく自分の意志で戦った、というわけです。

 

 

 

 

まとめると

鳴滝がライダーの共演を見たいと思って門矢士を作り出す。

鳴滝が紅渡(DCD)を操って士を旅に導く。

士が9つの世界をめぐり、ライダーの力を集める。

鳴滝が海東を送り込む。

大ショッカーが動き出す。

 

ライダー対戦が起こる。

ディケイド以外のライダーが全滅。

↓(ここから第1話)

大ショッカーが世界を支配し始める。

がれきの中のディケイドライバーを発見。

鳴滝が紅渡(DCD)を操って士を旅に導く。

以下繰り返し

 

 

という構造であると考えれば、ディケイドの物語はだいたい分かったと言ってもよいのではないでしょうか。

 

 私の推測にお付き合いいただいて、ありがとうございました!