【花言葉で振り返る鎧武】前編
フルーツは花の実。
果物にもそれぞれ花言葉があります。
鎧武に登場するライダーたちは、果物の花言葉通りの運命を辿っていました。
つまり、誰が何の果物を使うのかということは必然的に決められていたということが分かります。
今回は花言葉を見ながら、沢芽市から世界の危機を救ったライダーたちを振り返ってみましょう。
鎧武・オレンジ
オレンジの花言葉は、
「純粋、優しさ、寛大、気前の良さ」
まさに葛葉紘汰の性格そのものを表しています。
紘汰は他人のことを第一に考える優しさを持っています。
初めは自分のチームを守るために、インベスやバロンと戦っていました。
徐々にインベスの発生が増加しビートライダーズが非難されても、市民を守るために戦い続けました。
インベス化した初瀬を必死で守ろうとすることもありました。
自分が裕也を倒してしまっていたことに気付いた紘汰は、その純粋さがゆえに、一度は戦う気力をなくしてしまいます。
しかし、「もう二度と同じ過ちは繰り返さない」と立ち上がり、カチドキアームズ、極アームズへとどんどん進化を遂げます。
光実の不審な言動にも怪しまず、裏切られていることに気付かない紘汰。
光実の裏切りを知った時でさえ、彼を助けようとしました。
紘汰は、大きな過ちを犯した光実を受け入れる寛大さを持っていました。
そして神へ。
バロン・バナナ
バナナの花言葉は、
「風格」
「強さこそが全て」それが彼の信念でした。
かつてユグドラシルによって自分の家族が崩壊させられた過去を持っており、その原因を「己の弱さ」だと捉えています。
ダンスで頂点に立っていたのも、強さを証明するための手段でしかありませんでした。
ユグドラシルやオーバーロード、そして葛葉紘汰、次々と大きな相手に挑戦を仕掛けました。
卑怯なやり方をする者に対しては厳しく当たります。
紘汰をだまし続ける光実には、苛立ちを覚えているように見えました。
紘汰に対しては、「お前は弱い」と言い続けていましたが、次第に紘汰を認め始めます。
ユグドラシルという敵を相手にしたときは、鎧武と共闘することも多くありました。
しかし、それはあくまで自分の目的のためであり、仲間意識はなかったと思われます。
オーバーロード化した戒斗は自分の強さにこだわり続け、最後まで紘汰との対戦を望みました。
一貫した風格のある生き様でした。
龍玄・ブドウ
ブドウの花言葉は、
「陶酔、忘却、人間愛、酔いと狂気」
チーム鎧武という居場所が大好きで、その場所を守り続けたいと思っていたミッチ。
紘汰さんや舞さんが大好きで尊敬し、人間愛を持った青年でした。
一方で、呉島家の次男として、長男である貴虎に将来を決められている自分に情けなさを感じていました。
自分で何かしたい。そんな思いから彼もまたアーマードライダーへと変身しました。
ヘルヘイムの真実を知った彼は、裏でユグドラシルに手を貸すようになります。
オーバーロードとも手を組み、兄の貴虎に下剋上を果たしました。
もう引き戻せなくなった彼は、斬月・真となって紘汰をだまし続けます。
いつの間にか紘汰を邪魔ものと見なすようになり、舞の笑顔すら思い出せなくなります。
舞さんへの愛が強く、舞さんだけを助けることに陶酔してしまった彼は、自分が守りたいと思っていたものすら忘却してしまいました。
酔いは狂気を起こし、禁断のヨモツヘグリを使用しました。
斬月・メロン
メロンの花言葉は、
「裕福、潤沢、豊富」
ユグドラシルの主任として、ヘルヘイムの脅威から全人類を救おうとしていました。
戦極凌馬たちから裏切られていることに気付かず、正義感を持ってプロジェクトを進めていました。
ビートライダーズをヘルヘイムの森に近づけないために、ライダーたちを次々と圧倒したこともありました。
しかし、葛葉紘汰と自分に通ずるものを感じた貴虎は、彼にヘルヘイムの真実を話します。
このことからユグドラシルの他のメンバーに切り捨てられますが、その先でロシュオに助けられました。
最後は光実との決闘に敗れ、海の底へ。
戦闘力が高く、主任という裕福な立場にいるように見えた貴虎も、弱さを持った一人の男でした。
黒影・松ぼっくり
「哀れみ、同情」
この言葉の通り、初瀬は哀れな運命を辿ります。
戒斗に負けたことやチームレイドワイルドのメンバーから見放されたことから、初瀬は「もっと強くなりたい」という思いに駆られます。
ロックシード争奪戦において斬月にベルトを壊され、変身不能になった彼はヘルヘイムの実を口にしました。
インベス化した彼はその力を抑えることはできず、最後はシグルドに倒されました。
グリドン・どんぐり
ドングリにも花言葉があります。
「勇気、勇敢」
城之内は初瀬と行動を共にし、一度はチームバロンの配下となりました。
戦極ドライバーを手に入れ下剋上を企てたが失敗し、初瀬という唯一の仲間も失いました。
次は凰蓮の威を借ろうとシャルモンへ訪れましたが、なぜかパティシエとして弟子入り。
その後は凰蓮に鍛えられ、数々の場面で市民を守ることに貢献します。
強敵にも勇敢に立ち向かう姿に凰蓮も感激し、二人の絆は強まっていきました。
ブラーボ・ドリアン
ドリアンの花言葉は、
「私を射止めて」
凰蓮のおかまキャラはこの花言葉から考案されたのでしょうか?笑
凰蓮はフランスで軍人としての経験を持っている戦いのプロフェッショナル。
アマチュアの遊びを見かねてビートライダーズのバトルに参入してきました。
町で暴れるインベスはビートライダーズが呼び出したものだと長い間勘違いをしていたため、何度も紘汰たちに立ちはだかりました。
クラックの存在に気付いた後は、紘汰たちに手を貸す頼れる味方になりました。
そんな凰蓮はホンモノに心を射止められます。
「麗しきメロンの公」です。
貴虎の本物の強さを見抜いていました。
同様に、光実が変身した斬月・真を偽物だと見抜いたり、オーバーロードとなった戒斗の様子がおかしいなどと、ホンモノを見極めることに長けていました。
アーマードライダー多いですね、、、。
次回は新世代ライダーたちの登場です!
後編へ続く!