で、サイクロトロンって何?
映画「仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ」に登場するミライダー・仮面ライダーセンチュリーのベルトが公開されました。
その名も「サイクロトロンドライバー」。
いかにも風を起こしまくりそうな名前に見えますが、実はサイクロトロンは一切風に関係ありません。
サイクロトロンとは、素粒子物理学で用いられる巨大な実験用の加速器のことです。
え、なんて?
もう一度言うと、サイクロトロンとは加速器です。何かを加速させる機械です。
では、何を加速させるのかというと、小さな粒子(イオン)を加速します。
粒子と言っても目には見えない非常に小さなものです。
このイオンを速い速度で加速させると、イオンは大きなエネルギーを得ることができます。
これによって、様々な物理現象の実験を行うことができます。
サイクロトロンは簡単に言うと、「ミクロな(とても小さな)レベルの世界で、非常に高いエネルギーを生み出すことができる機械」です。
もう少し具体的に、
サイクロトロンドライバーの発光ギミックを見ると、光がぐるぐる回っていますね。
これは、イオンがサイクロトロンの中で回っている様子だと考えることができます。
そう、サイクロトロンは上から見ると円の形をしています。
イメージでいうと、仮面ライダーサガのベルト・サガークベルトのような感じです。
つまり、イオンが加速される道が渦を巻いているということです。
この渦巻のようになった道を、イオンはぐるぐる回りながら速度を上げていきます。
サイクロトロンという名前は、この円運動から来たcycleが元にあるようです。
では、高エネルギーになったイオンは何を引き起こすのか。
例えば、このイオンを他の粒子と衝突させて、新しい元素を作ります。
高エネルギーの状況下でしかできない元素を人工的に作り出すことができます。
新しい元素が発見された、というニュースは皆さんも見かけたことがあるでしょう。
その背景にはこのような加速器が使われています。
他には、サイクロトロン放射というものがあります。
イオンがぐるぐる加速されていく最中に、電磁波という波(エネルギー)が飛び出します。
仮面ライダーセンチュリーは、ベルト内でイオンを加速させることにより未知の元素を作って、それをまとって変身するのでしょうか。笑
ちなみに、サイクロトロンよりもっともっと速い速度で加速するシンクロトロンという機械もあります。
(最終フォームはシンクロトロンドライバーで変身するのかな、という妄想は置いときます。)
ただ、仮面ライダーと言えば何かとサイクロンとは縁がありますから、やはり語呂的にはサイクロトロンドライバーの方がしっくりきますね!
結論
風の力で変身していた仮面ライダーも、100年たつと電磁場の力で変身する。
最後までご覧いただきありがとうございました。