仮面ライダーを考察するブログ

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【リバイス考察】リバイスが伝えたかった家族のカタチ4選

バイスのメインテーマは「家族」。

そこには、様々な形の「家族」が描かれました。

各キャラクターを通して伝えたかったのは何なのか、一気に大事にサクッと考察したいと思います♨

 

〈もくじ〉

 

絆としての家族

五十嵐家、特に五十嵐3兄弟の絆が、この作品で最も強く描かれていたところだと思います。

どこにでもありそうな兄弟げんかや反抗期などを経ることで、家族の絆は強くなっていきます。

仲直りするたびに兄弟や家族との絆を確かめ合い、家族みんなで食卓を囲むというシーンはその象徴的なものでした。

一輝は、「当たり前だろ。家族なんだから。」というセリフをよく言います。

家族だから助け合って当然。信じて当然というわけです。

一輝や五十嵐家とっての「家族」とは、「最も強い絆」ではないでしょうか。

 

また、一輝はバイスのことも家族として認識しています。

これも、戦いの中で芽生えた一層強い絆によって、バイスを「家族」として受け入れているのでしょう。

この事実からも、一輝にとっての「家族」は「絆による繋がり」だということが分かります。

 

 

居場所としての家族

デッドマンズは、居場所のない人たちの象徴として描かれました。

アギレラは孤児、フリオはいじめ、オルテカは虐待と言った経験をそれぞれ過去に持っています。

そんな彼らの心の拠り所となったのが、デッドマンズです。

アギレラに至っては、ギフ様への忠誠だけが唯一の心の支えとなっていました。

しかし、そのギフからも、復活後すぐに裏切られてしまいます。

それからは、五十嵐家の温かさに触れることで、居場所を取り戻していきます。

デッドマンズにとっての「家族」は「居場所」です。

 

また、ここからは少し「リバイスレガシー・ベイル」の話になりますが、

五十嵐元太すなわち白波純平と、幸実もかつては居場所を求めていました。

純平と幸実は、ともに両親を失くしています。

「リバイスレガシー・ベイル」の中では、二人がそれぞれ絶望の日々を送る中でめぐり逢い、ともに歩んでいく、という馴れ初めが描かれています。

こうして手に入れた彼らの居場所が、今の五十嵐家です。

二人に「この家族だけは何があっても絶対に手放さない」という強い意志があるのは、二人にとっての「家族」もやはり「居場所」になっているからです。

家族は、子供だけでなく、親にとっても大切な居場所なのですね。

 

 

形としての家族

ウィークエンドの構成員である牛島家は偽物の家族でした。

特に、父である太助はウィークエンドでの活動に情を持ち込まず、母の公子を見捨てる場面もありました。

しかし、最後には息子の光をかばって去っていきました。

ともに時間を過ごす中で、密かに家族の愛情は生まれていたのでした。

もともとは形としての家族だったものが、愛する家族へと変わりました。

 

赤石は、物語終盤にかけて大二のことを息子と呼ぶようになります。

長きに渡って孤独であった赤石は、自分の考えに賛同してくれる大二を我が子のように思うようになりました。

また、太助の家族写真を見て、少し同情するような場面もありました。

赤石も「家族」が欲しかった、「家族」に憧れていたのではないでしょうか。

 

 

壁としての家族

ジョージ狩崎にとっての家族は、「超えるべき壁」です。

彼は父に対する憎しみやコンプレックスを抱いていました。

何をするにも父の存在が離れず、最後には父を超えるためと暴走するまでに至りました。

家族は大事な存在であるからこそ自分の人生とは切っても切れないものであり、それが重荷になってしまうこともあるのかもしれません。

でも、心のどこかでは好きでいたいと思っており、ジョージが泣きわめくシーンではその感情があふれていました。

 

 

ここで少し、劇場版「バトルファミリア」での話になりますが、

大谷希望にとっても、家族は「越えるべき壁」となりました。

希望は、アヅマに家族と友人の敵討ちを果たそうと一人で立ち向かいます。

彼は家族も友人も失くし、絶望の中で仮面ライダーキマイラとして戦いました。

しかし、この絶望を乗り超える方法は敵討ちではなく、親から授かった命を大切にすることだと気づくのでした。

彼もまた、家族という存在によって、半ば暴走しそうになっていた一人でした。

 

 

普通の家族なんてない

家族の絆の強さというものが、リバイスでは最も強く描かれた部分だと思います。

一方で、ときに家族が弱点になることもあるのだと、そうなったときにどう向き合うのかという答えが、リバイスにはふんだんに詰まっていると思います。

バイスに対する意見はいろいろと見られますが、「家族」について様々な視点から考えることができるとても良い作品でした。

 

ありがとう、五十嵐家。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。