仮面ライダーから考えるスマホ人気
仮面ライダーに登場する携帯電話型のガジェットを一覧にしてみました。
今回は、「仮面ライダーと携帯電話」というテーマで考察してみたいと思います。
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〈目次〉
仮面ライダーに登場する携帯電話型のガジェット一覧
(スマホ率は、「NTTドコモ モバイル社会研究所ホームページ」を参考にしています。)
1.ケータッチは最先端?
上の表を見ると、スマホがライダーのアイテムとして登場するのは意外にも早く2009年ということになります。
ただ、ディケイドのパワーアップに使われるこのケータッチ。
名前の由来は「ケータイ+タッチ」だと思うのですが、まだスマホではなくケータイと呼んでいますね。
このことから、スマホという名称はまだそれほど普及していなかったことがわかります。
これを企画した人は「何か近未来的なケータイがあるからモチーフにしてみよう」という感じだったのでしょうか。
もしそうであれば、当時のスマホ比率はまだ一桁台であることから、かなり最先端を行っていたことになります。
もしくは、ケータッチはそもそもスマホではなかったという説も考えられます。
「タッチ」という名称から想像したのですが、当時は「i Pod touch」の方がお手頃で持っている人も多かった記憶があります。
ケータッチの「ライダーズクレストをタッチすると音声が鳴る」という仕組みからも、i Pod touchがモチーフであったと考える方が自然なのかもしれません。
2.変化の時代
ディケイドのケータッチが仮にスマホであったとしても、その後のW、フォーゼなどではまたガラケー型のアイテムが続きます。
このことから、まだ平成2期の前半は携帯電話と言えばガラケーが主流という時代だったことが分かります。
そして、次にスマホが登場するのはかなり飛んで2017年放送開始のビルド。
その2年前のゴーストではガラケー型のガジェットが登場していることから、このあたりの時期がガラケーとスマホの入れ替わり期だったと考えることができます。
2015年から2017年のスマホ比率を参照すると、この間にスマホを持つ人の割合が半分を超えたということがわかります。
ここで、子供たちの憧れの対象も、ボタンをポチポチするガラケーから画面をタップするスマホへと変わっていったのでしょう。
また、ビルドにはスマホウルフというフォームも登場します。
仮面ライダーのモチーフとしてもスマホが使われ始め、2017年にはスマホという名称もかなり一般的になっていることが分かります。
3.スマホ乱用期
そしてもう一つ、この表を作ってみてわかったことは、ここ5年間携帯電話型のアイテムが毎年出ているということです。
これには、携帯電話というもの自体の若者への普及率が上がったことも関係していると思いますが、やはりスマホは子供たちの大きな憧れの対象となるのですね。
また、そのうちの3つは「スマホがバイクに変形する」という仕掛けがあります。(私はやっぱりバイクはバイクで出してほしいと思いますが。。。)
バイクというと仮面ライダーの代名詞的な要素ですが、それがスマホにもなるというのが定番化していることに、スマホが生活必需品として広く認められていることを感じます。
一方で、これらのスマホ型アイテムは銃やバイクに変形するものばかりで、メインの変身アイテムにはなっていません。
今後の時代の進歩で、もっと安価にタッチパネルがつけられる日が来るのが待ち遠しいです。
4.元祖はやっぱり強い
そして、ビルド以降はすべてスマホなのかというとジオウでガラケーモチーフが登場しています。
ただ、ジオウのファイズフォンXは、もはやガラケーモチーフというよりはファイズフォンモチーフと言った方が正しいと思います。
つまり、ファイズフォンをモチーフにしたかったからガラケーになってしまったという逆輸入みたいな現象が起きたわけです。
これは今考えればシンプルに見えてしまいますが、当時としては革命的なことでした。
このファイズフォンには2003年の全子供が憧れたと思います。
そして、その人気は今も衰えず、ファイズフォンモチーフのアイテムはジオウとリバイスで2度も制作されています。
ファイズフォンはまさに、ライダー携帯電話界では金字塔的な存在なのですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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