仮面ライダーを考察するブログ

ここは、仮面ライダーの考察を勝手にためていく場所。

平成ライダーは2期から仮面ライダーらしさが薄れたのか

平成仮面ライダーとは2000年に放送されたクウガから2019年放送のジオウまでの20のライダー作品のことを言うが、その中でも前半10年間(クウガ~ディケイド)を1期、後半の10年間(W~ジオウ)を2期として呼ぶことがある。

 

そして1期と2期では作風がガラリと違うのだ。

 

私は子供のころは平成1期を見て育ってきたのでどうしても1期に愛着があり、1期の方が仮面ライダーらしいと思ってしまう。

 

が、2期にも良さがあることは分かっているし、今も毎週見ている。

 

今回は1期と2期の違いについて1期好きの視点から考察していく。

 

 

全体的に明るくなった

私は子供のころ仮面ライダーは暗い話で分かりにくい、敵が怖いというイメージを持っていた。

 

特に映画を見に行くと長いし、話も難しいしで、戦隊モノの方を楽しみにしていた。

 

しかし今の子供はそうは思わないのではないかと思う。

 

最近の仮面ライダーは全体的に雰囲気が明るくて、敵もしゃべったりかわいかったりする。

 

もちろん今も話は複雑で子供にはわからないだろう(大人でも難しい)というようなところは多くあるが、まだ分かりやすくなったと言える。

 

仮面ライダーはもちろん子供向けの作品なので、雰囲気は明るく、話は分かりやすい方が子供にとってはいいだろう。

 

逆に今改めて、ファイズ(2003年放送)やブレイド(2004年放送)を見てみると、こんなに深い話だったのかと驚く。

 

子供のころと全く別の作品を見ているかのような、しかしどこか懐かしい感覚に陥る。

 

つまり子供のころは話はあまり気にせず(難しいから諦めていたのかもしれない)、仮面ライダーがかっこよく戦ったり、ときにはフォームチェンジするのがおもしろかったのであろう。

 

だから2期の仮面ライダーはフォームチェンジがいっぱいあって、戦いのシーンもかっこよくエフェクトが入ったりするのだ。

 

 

特に何もない限り基本フォームで戦うのが普通だろ!

先にも少し触れたが、2期以降はフォームチェンジを駆使して戦うのがスタンダードである。

 

次から次へと新フォームが出てきて何が何だか分からなくなりそうである。

 

これはズバリ、フォームチェンジに必要なアイテムのおもちゃが売れるからそうせざるを得なくなってしまったのだ。

 

W(2009年放送)のガイアメモリから始まり、オーズ(2010年放送)のオーメダルは品切れが続出するほどの売れ行きになった。

 

 毎週新しいフォームが出てくると見ていて楽しいのだが、私にはなんかもったいない気がしてくるのだ。

 

例えば、ファイズは基本フォームとアクセルフォーム、ブラスターフォームの3つの形態がある。

 

アクセルフォームは10秒間という制限付きで、ピンチの時や必殺技のときにだけ変身して1000倍の速さで動けるのだ。

 

響鬼(2005年放送)には基本の姿と、響鬼紅、アームド響鬼の3形態がある。

 

響鬼紅とは夏限定で響鬼が赤くなってパワーアップする。

 

そしてこれらの中間フォームは物語の中盤で登場していた、つまり中盤まではずっと基本形態で戦っていたのだ。

 

だからこそフォームチェンジには特別感があったのだ。

 

最近はこの特別感をあまり感じられなくなっているのは寂しい。

 

 

たまにはバイクに乗ってくれ

仮面ライダーはみんな専用バイクを持っていると思ったら大間違いである。

 

ドライブ(2014年放送)は車をモチーフとしたライダーでバイクには乗らないが、これは逆にいさぎよくて私は良かったのではないかと思っている。

 

しかし、最近は2号ライダーなど設定上ですら専用バイクがないライダーがいるのだ。

 

エグゼイド(2016年放送)の2号ライダーであるスナイプには専用バイクはない。

 

多数のライダーが一度に出るので準備していてはきりがないのも分かるが、カブト(2006年放送)のサブライダーであるザビーやドレイクが使用していたマシンゼクトロンのように、他のライダーと共通とかでもいいので設定上はあってほしいと思う。

 

またファイズブレイドは普段の生活でもバイクを愛用していて仮面ライダーらしさを感じるし、現場に到着してヘルメットをとるシーンもまたいい。

 

エグゼイドは仲間のライダーがバイクに変形するという少々複雑な事情もあったのだが、ヒロインが運転するスクーターの後ろに乗っていたときにはせめてお前が運転しろよと思った。

 

しかし、バイクを運転していなくても仮面ライダーを名乗れるというのは、「仮面ライダー」というものがブランド化してきている証拠であるとも言える。

 

 

時代に合った作品

ここまで2期を少々批判気味な考察をしてしまったが、これは私が1期を仮面ライダーの標準と考えてしまっているからそうなるのであり、今の子供たちにとっては2期、そして令和ライダーが標準なのだ。

 

これは、昭和ライダーから見ている先輩方からすれば平成1期にも思うことはあるのと同じことである。

 

だが世の中が変わるのと同じように、仮面ライダーが変わるのも当然のことなのだ。

 

なぜなら仮面ライダーはその時代のカッコイイを反映したものなのだから。

 

現在放送中の仮面ライダーゼロワンは雰囲気が明るくて、プログライズキーもたくさんあって、自分が子供だったら大喜びしてると思う。

 

 ただ平成1期のような雰囲気の作品をまた見てみたいというのは私だけではないはず。