「ゴースト偉人録」書いてみた。
〈目次録〉
- ムサシ「決闘!ズバッと!超剣豪!」
- エジソン「エレキ!ひらめき!発明王!」
- ロビン「ハロー!アロー!森で会おう!」
- ニュートン「リンゴが落下!引き寄せまっか!」
- ベートーベン「曲名!運命!ジャジャジャジャーン!」
- ビリー・ザ・キッド「百発百中!ズキューンバキューン!」
- ベンケイ「アニキ!ムキムキ!仁王立ち!」
- ゴエモン「歌舞伎!ウキウキ!乱れ咲き!」
- リョウマ「目覚めよ日本!夜明けぜよ!」
- ヒミコ「未来の予告!邪馬台国!」
- ツタンカーメン「ピラミッドは三角!王家の資格!」
- ノブナガ「俺の生き様!桶狭間!」
- フーディーニ「マジいいじゃん!すげーマジシャン!」
- グリム「心のドア!開く童話!」
- サンゾウ「サルブタカッパ!天竺を突破!」
- タケル「命燃やすぜ!」
ムサシ「決闘!ズバッと!超剣豪!」
宮本武蔵(みやもとむさし)
江戸時代の剣士。
この時代は剣を使って戦うことが見世物となっており、彼は武士としてではなく、芸術家として剣術を極めていた。
彼は剣士として日本各地で試合を申し込み、一度も負けたことはないと言われている。
現在で例えると、剣道の試合で無敗の成績を誇るスポーツ選手のようなもので、拡大解釈されているところはあるかもしれないが、それが現在まで語り継がれている。
二刀流を編み出した人物とされており、ゴーストの作中でもガンガンセイバーを二刀流モードにして戦う。
エジソン「エレキ!ひらめき!発明王!」
彼は、生涯に1300もの発明品を生み出した人物として、発明王とも呼ばれる。
もっとも代表的な発明品は「蓄音機」。
これは、世界で初めての音を記録する機械であった。
また、白熱電球や映画を見る装置、電話機の発明も行った。
特に電気を用いた家電を多く発明したため、エジソン魂は電気を使った攻撃を得意とする。
ロビン「ハロー!アロー!森で会おう!」
イギリスで語り継がれる英雄。
架空の人物であると思われる。
弓矢の名手で、弓矢を使って悪い貴族から金品を奪い、貧民に分け与える。
国民的ヒーローのような存在で、彼を題材とした映像作品や文学作品も多数つくられている。
ニュートン「リンゴが落下!引き寄せまっか!」
1600年代後半の数学者・物理学者。イングランド人。
彼は万有引力を発見したことで有名である。
全ての物体が地球に引き寄せられることと同じように、「全ての物体は引力を持っている」ということを発見した。
ニュートン(N)とは力の単位にもなっている。
またそれだけでなく、彼は数多くの偉業を成し遂げている。
光についての研究も行っている。
ちなみに、彼がリンゴが木から落ちたのを見て万有引力を発見したという話があり、ニュートン魂の顔にもリンゴが描かれているが、これは逸話である。
ベートーベン「曲名!運命!ジャジャジャジャーン!」
ルードヴィッフィ・ヴァン・ベートーベン
1700年代後半の作曲家。ドイツ人。
「運命」「エリーゼのために」「月光」などの楽曲を残した。
ビリー・ザ・キッド「百発百中!ズキューンバキューン!」
アメリカのこの時代は西部開拓時代と呼ばれ、アメリカ西部の未開拓地を開拓する動きが強まっていた。
その中で争いも起こり、ガンマンやカウボーイと呼ばれる人が生まれた。
彼は強盗や殺人を行ったが、早撃ちの技術の高さから英雄的に語り継がれた。
その結果、西部劇の中で人気を得たという半分架空の存在である。
その様な意味では、少しロビンフッドに似ている。
ベンケイ「アニキ!ムキムキ!仁王立ち!」
武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)
平安時代の僧。
彼の生涯もまた伝説的に語られたものが多い。
彼は元々、僧として修業を行っていた。
しかし乱暴なことばかりやっていたために追い出され、各地を転々とした後は、自分の怪力を試すために1000本の刀を奪うことを決めた。
ベンケイ魂の顔に12本もの刀が描かれているのはこのためだろう。
999本の刀を手にしたところで、五条大橋で将軍・源義経(みなもとのよしつね)に会う。
弁慶は義経に戦いを仕掛けるが、義経は身をかわしそれを返り討ちにしたと言われている。
その後、弁慶は源義経の家来となり、忠義を尽くして主人を守り抜いた。
義経が追われる身となり、奥州の平泉で最後の戦いが起こった。
この戦いで弁慶は最後、立ちながら体で矢を受けたと言われている。
仁王立ちと言われる由来である。
ちなみに仮面ライダー電王に登場するゼロノスの契約イマジンであるデネブも弁慶モチーフである。
侑斗という主人に忠義を尽くすデネブの設定は、義経を守り抜こうと努めた弁慶と通じる。
ゴエモン「歌舞伎!ウキウキ!乱れ咲き!」
安土桃山時代の盗賊の首領。
彼もまたロビンフッドのように、貧しい人からではなく金持ちから物を盗むということをしていた。
そのため、庶民からは人気が高かったそう。
しかし、最後は釜茹でという方法で処刑された。
しかも公開処刑である。
庶民にとっては衝撃的な姿だったであろう。
そして、これが後に五右衛門風呂という名前の由来となる。
五右衛門はその後、歌舞伎や浄瑠璃の題材としても取り上げられ、有名になった。
どうやら世の中は、庶民に対して優しい悪というのが大好きなようだ。
リョウマ「目覚めよ日本!夜明けぜよ!」
幕末(江戸時代後半)の武士。
彼は江戸時代を終わらせるきっかけを作った人物。
日本で長きに渡って続いてきた武士による政治をやめて、天皇が治める国に変革させようとした。
江戸幕府を倒すために、当時力を持っていた地方の薩摩藩(鹿児島県)と長州藩(山口県)に同盟を結ばせた。
また、土佐藩(高知県)の藩主を幕府に交渉に行かせるように仕向けた。
これによって武士による政治は終わり、天皇を中心に政治が行われるようになった。
明治時代の始まりである。
ヒミコ「未来の予告!邪馬台国!」
邪馬台国の女王。
日本がまだ日本でない時代、200年頃、各地で「むら」というグループが生まれた。
そして、複数の「むら」が集まって「くに」という組織が作られた。
そのうちの一つが邪馬台国である。
この「くに」内では、米をつくるための土地や水を争って戦いが起こっていた。
それを治めたのが卑弥呼だと言われている。
動物の骨を使って占いを行っていたとされ、当時の人々はそれを信じていたようだ。
ただ、時代が古すぎるために、文献などはほぼ残っておらず、邪馬台国の場所や卑弥呼の正体はあまり分かっていない。
ツタンカーメン「ピラミッドは三角!王家の資格!」
卑弥呼が活躍していた200年からさらに1500年ぐらい前の時代、紀元前1300年頃のエジプトでは王が存在していた。
ツタンカーメンは第12代目の王だったそう。
しかも当時10歳の少年王。
エジプトにある「王家の谷」という岩山の谷には数多くの王の墓が埋められている。
では、なぜツタンカーメンだけが有名なのか。
それは、墓の中での保存状態が良かったからにすぎない。
本来はもっと大きな権力を持っていた王は他にも数多くいる。
その一方、ツタンカーメンは18歳で死去。
古代エジプトの歴史から消し去られそうなぐらい無名な王だった。
しかし、逆にそのおかげで、彼の墓は荒らされることがなかったのだ。
無名だからこそ、誰の目にも触れることなく現代まで残っていることができた。
古代エジプト人からすれば、今ツタンカーメンがこれほどの知名度を得ていることを不思議に思うだろう。
ちなみに変身音でピラミッドは三角!と叫んでいるが、ツタンカーメンの墓がピラミッドに入っていたわけではない。
ノブナガ「俺の生き様!桶狭間!」
安土桃山時代の武士。
織田家は元々、尾張(愛知県)を治める一地方の領主に過ぎなかった。
そこに、今川義元(いまがわよしもと)が勢力を拡大しようとしていた。
今川義元は、駿河(静岡県)を始めとして100万石以上の土地を治めており、東海道一の武将と呼ばれるほどの人物。
今川義元は2万5千人の武士を連れてやってきた。
それに対して信長軍はわずか3000人の武士。
信長軍に勝ち目はないと見えた。
ところが、信長軍は今川軍の不意を突いて勝利したのだった。
これが桶狭間の戦いである。
東海道一の武将を倒した信長はこれをきっかけに勢力を拡大していくことになる。
その後は近畿に入り、政権を獲得した。
こうして信長は天下統一を目指した。
ちなみに、織田信長の鎧は仮面ライダー鎧武の最終フォーム・極アームズのモチーフとなっている。
フーディーニ「マジいいじゃん!すげーマジシャン!」
ハリー・フーディーニ
刑務所での手錠外しを実演し、「脱出王」と呼ばれた。
また、当時流行していた心霊術のトリックを暴くことにも取り組んでいた。
変身音で言っている通り、すげーマジシャンである。
グリム「心のドア!開く童話!」
グリム兄弟(ヤーコプ・グリム、ヴィルヘルム・グリム)
1800年代、ドイツで活躍した民話収集家。
「グリム童話」の編集者でもある。
メルヘンという概念を作ったと言われている。
世界の各地では昔ばなしが言い伝えられている。
グリムはこのような民話を収集し、これに手を加えたり挿絵をつけたりして出版した。
収集された民話の中には「赤ずきん」「白雪姫」「ブレーメンの音楽隊」など。
現在、我々が親しんでいる作品には、グリム兄弟の影響で広まったものが多くある。
サンゾウ「サルブタカッパ!天竺を突破!」
玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)
600年の唐(中国)の僧。
インドの経典を唐に持ち帰るために旅に出た。
仏教の研究や、経典の漢語への翻訳を行った。
彼をモデルとして作られた作り話が「西遊記」である。
一般には三蔵法師と呼ばれる。
この物語は、三蔵がサル、ブタ、カッパを連れて天竺(インド)を目指すというものである。
タカ、トラ、バッタではない。
タケル「命燃やすぜ!」
天空寺タケル
大天空寺の跡取り。
眼魔により一度は命を落とすが、仙人に助けられて仮面ライダーとなる。
以降はゴーストハンターとして、自身が生き返るために眼魂を集める。
お読みいただき、ありがとうございました。