仮面ライダーを考察するブログ

ここは、仮面ライダーの考察を勝手にためていく場所。

アマゾンズ コロナ禍に考える「トラロックを使うことは正しい選択なのか」

 

仮面ライダーアマゾンズ シーズン1を見終えました。

 

 

以前、第5話までの考察をしているのでよかったらどうぞ。

 

kamenriderman.hatenablog.com

 

 

今回はシーズン1全体を通しての考察を行っていきます。

 

ネタバレが含まれますので、まだ見ていない方はご注意ください。

 

 

【目次】

 

 

 

 

アマゾンズは仮面ライダーなのか

この世界ではアマゾンズは仮面ライダーとは呼ばれていません。

 

ベルトを使って変身するし、バイクにも乗ります。

 

でも、仮面ライダーとは呼んでもらえません。

 

それはなぜか。

 

 

この世界がアマゾンズを正義の味方として見ていないからではないでしょうか。

 

 

アマゾンアルファやアマゾンオメガも敵のアマゾンと根本的には同じアマゾンです。

 

彼らはただ自分の正義のために戦っているだけであり、どのアマゾンが善でどのアマゾンが悪という明確な基準はありません。

 

遥(アマゾンオメガ)だってアマゾン駆除班の味方をしていましたが、いつ暴走するか分からないという危なさを持っていました。

 

 

しかし、そこがまさに仮面ライダーと言えるのではないでしょうか。

 

出自を敵と共にしながらも、自分の正義を守って戦う。

 

これが仮面ライダーのテーマですよね。

 

自分がアマゾンであることを知りながらも、アマゾンを倒すために戦う。

 

その中でそれぞれの迷いや覚悟があって、それが仮面ライダーの魅力です。

 

つまり、アマゾンズは作中では呼ばれていませんが、まさに仮面ライダーの中の仮面ライダーでした。

 

 

だれが主役なのか

私は最初とても困りました。

 

2体のアマゾンが急に出てきて、どっちが主役なのだと。

 

しかし、そんなことを考える必要はありませんでした。

 

タイトルがアマゾンなのだから、そもそもどちらが主役というのはないのですね。

 

 

ただ、中盤になってまた困りました。

 

アマゾンオメガの登場シーンの方が圧倒的に多くなってきたのです。

 

やっぱりこれはアマゾンオメガが主役だったのかと思いました。

 

 

終盤では、遥(アマゾンオメガ)はアマゾンの味方をし始めます。

 

そして最終的には、アマゾンを守るオメガ VS 人間を守るアルファという構造になりました。

 

やっぱりどっちが主役なのかよく分からなくなりました。

 

 

仮面ライダーを見ていてどっちを応援すればよいか分からなくなるのはよくあることですが、とりあえず主役を応援しておけば最後にはだいたいは勝てます。(だいたいは

 

アマゾンズは決着がつかないままシーズン1が終わってしまいました。

 

あなたならどっちの味方につきますかと試されているように感じました。

 

これが制作側の狙いなのかもしれません。

 

「正義は必ず勝つとかのんきなこと言うなよ」と言われた気がします。

 

あえて主役を立てないことで、どちらを主役として見るかによって見え方も変わってくるようにしたのでしょうか。

 

そういうところは龍騎にも似ていますね。

 

 

トラロックを使うことは正しい選択なのか

トラロックはまだ覚醒していないアマゾンも一斉に駆除することができます。

 

しかし遥はこれを止めようとします。

 

覚醒していないアマゾンまで駆除するのは自分勝手すぎると。

 

遥はアマゾンだからこそこう思うのでしょう。

 

一見トラロックは効率の良い手段に見えますが、どうなのでしょうか。

 

 

アマゾン被験者を現在流行中の新型コロナウイルス感染者に置き換えてみます。(全然違うものですが)

 

そうすると、「アマゾンが人間を捕食すること」は「コロナウイルスが感染すること」に相当すると考えられます。

 

このままだとコロナウイルス感染者がどんどん増えていきます。

 

そこでトラロックがコロナウイルスにすでに感染している人を消すことができるならば、使うことができますか。

 

当然、コロナに感染した人に罪はないのだからと、使うことはできないと思います。

 

地道に病院で治療していくしかないのです。

 

アマゾンも元々は人間であり、彼ら自身に罪はありません

 

覚醒した者から倒していくしかないのだ、というのが遥の主張です。

 

もう少しすればアマゾンに対する薬ができるかもしれない、という望みもあるのかもしれません。

 

このように考えると、遥の気持ちもわかります。

 

というか、アマゾンを無差別に倒す仁よりも、遥の方が正しくも思えてきます。

 

 

 

 

 

最終回を語る

トラロックによりアマゾンたちが一掃され、駆除班は解散となりました。

 

しかしそんな中、行方不明になっていたマモルの居場所が分かり、駆除班は再集結しました。

 

この駆除班の友情が築かれていくところも魅力的でしたね。

 

最初は金のためだけに戦っていたドライなチームが、マモルを中心として成長していき、最後には感情的になりアマゾンの味方をするという展開は感動しました。

 

特に、あまり感情を表に出さないフクのセリフ

「忘れるなよ!俺たちがいるということを。」

は泣けます!

 

 

一方で、水澤本部長がさらっと衝撃の事実を口にしました。

 

遥はアマゾン細胞に人間の遺伝子を移植したものだと。

 

このカミングアウトの仕方は少しあっけなすぎやしませんか。

 

遥本人も知らないわけですよね。

 

宝生永夢が世界で初めてのバグスターウイルス感染者だったことと同じぐらい重要な事実じゃないですか。

 

 

最後は、オメガとアルファの対決です。

 

全体を通してこの2体の対決は意外と少なかったので、もっと戦っていたらこの最終対決も盛り上がったんじゃないかと思いました。

 

ただ、作中では「また来たか」みたいなことを言っていたので本当は何度も戦っているのでしょう。

 

やっと遥の戦う線引きも定まって、ここからが二人の本当の戦いの始まりみたいな感じで終わり、続編が楽しみになりました。

 

 

 

 

 

 

やっぱりアマゾンズ、深いですね。

シーズン2輪廻も楽しみます!

 

お読みいただき、ありがとうございました。